ACLS資格の更新・有効期限について

高度な救命スキルや知識は時間の経過とともに低下していきます。ACLSプロバイダーコースで習得したスキルや知識を維持し、さらに最新のものにアップデートしていくことが大切です。

AHA ACLSプロバイダーライセンスは、ACLSを実践できるレベルを維持するため、2年の有効期限を設けています。

ACLSプロバイダー資格の更新には、「ACLSプロバイダーコース」の再受講、短期間で知識とスキルを再確認する「ACLSリニューアルコース」の受講、「ACLS EPコース」受講の3通りの方法があり、それぞれの試験に合格する必要があります。



ACLSプロバイダーコース再受講

ACLSプロバイダー資格の更新時にもう一度じっくり勉強してみたいとお考えの方は、「ACLSプロバイダーコース(フルコース」を再受講されることをお勧めしています。

二次救命処置のスキルと知識を再確認することは医療従事者にとって意義のあることです。再受講する価値は十分にあると考えています。

ACLSプロバイダーコース受講に関する詳細は以下の通りです。

受講時間
2日間(16時間程度)
当日必要なもの
  • ACLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
標準受講料(税込)
\38,980
筆記試験
あり
実技試験
あり
合格基準
  • 全てのコースプログラムへの参加
  • 実技評価の基準を満たすこと
  • 筆記試験の正解率が84%以上であること(42問/50問中)
  • *筆記試験結果が84%未満の場合は当日1回のみ再試験を行う
ACLSリニューアルコース

日本ACLS協会では、1日8時間という短期間で知識の確認と復習のできるACLSプロバイダーを更新するためのコース(ショートコース)、「ACLSリニューアルコース」をご用意しています。

受講にはAHA ACLSプロバイダーもしくはインストラクター資格の保有が必須ですが、期限は不問です。
コースの内容は以下の通りです。

  • 成人に対するBLS/AEDの復習
  • 治療システム
  • 効果的な高いパフォーマンスチームダイナミクス
  • 体系的なアプローチ
  • ACLSのケース (呼吸停止ケース、急性冠症候群のケース、急性期脳卒中のケース、心停止:VF/無脈性VTのケース、心停止:無脈性電気活動(PEA)のケース、心停止:心静止のケース、徐脈のケース、頻拍:不安定な頻拍、心拍再開直後の治療ケース)

ACLSリニューアルコースの場合、試験が合格点に満たない場合の補習および再試験はございません。ご自分の知識が十分でないとお思いの方や、もう一度じっくり勉強してみたいとお考えの方は、ACLSプロバイダーコース(フルコース)を再受講されることをお勧めいたします。

ACLSリニューアルコース受講に関する詳細は以下の通りです。

受講時間
1日間(8時間程度)
当日必要なもの
  • ACLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
受講料(税込)
\23,980
筆記試験
あり
実技試験
あり
合格基準
  • 全てのコースプログラムへの参加
  • 実技評価の基準を満たすこと
  • 筆記試験の正解率が84%以上であること(42問/50問中)
ACLS EPコース

ACLS EPコースは、ACLSプロバイダーコースの更新と、院内、救急部、あるいは院外でチームリーダーに求められる救急救命スキルを学んでいただけるように設計されたプログラムです。ACLSプロバイダーコースの更新と、それにつづく経験を積んだプロバイダー(Experienced Provider, EP) にとってのトピックとケース学習に焦点を合わせるため、コース開始時のACLSプロバイダー試験に合格することがEPコース受講の条件となります。

※ACLSリニューアル試験のパートで総合的な判断にて不合格となった場合、EPコース自体の履修は困難と思われますので、以降のコース参加をご辞退頂きます。その場合、見学参加も不可となり、補習も行うことができないことになっています。なお途中でご辞退いただいた場合、受講料の返却はございませんのでご了承ください。ACLSリニューアルコースとしての質の確保のため、厳しい参加条件となりますが、十分ご了承の上、お申し込みください。

ACLS EPコース受講に関する詳細は以下の通りです。

受講時間
1日間(9時間程度)
当日必要なもの
  • トレーニング用ポケットマスク(成人)
  • ACLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
  • ACLS EP マニュアル&リソーステキスト AHAガイドライン2015準拠
受講料(税込)
\31,000
筆記試験
あり
実技試験
あり
合格基準
  • 全てのコースプログラムへの参加
  • 実技評価の基準を満たすこと
  • 筆記試験の正解率が84%以上であること(42問/50問中)
  • *筆記試験はACLSコースと同じ内容(EPに対する筆記試験はありません)