日本ACLS協会について

日本ACLS協会は、アメリカ心臓協会(AHA:American Heart Association)と正式に提携した国際トレーニング組織(ITC:International Trainig Center)です。

AHAのBLS(一次救命処置:Basic Life Support)プロバイダー、ACLS(二次救命処置:Advanced Cardiovascular Life Support)、PALS(Pediatric Advanced Life Support)、PEARS(Pediatric Emergency Assessment Recognition,and Stabilization)、また一般向けのハートセイバーファーストエイドCPR AEDコースの受講者、BLS・ACLS・PALS・PEARSインストラクターを養成しています。

≫理事長挨拶

日本ACLS協会連絡先
法人名称NPO法人 日本ACLS協会
事務所住所〒273-0011
千葉県船橋市湊町2-5-1
アイカワビルディング4F
事務局電話番号047-468-8912
事務局FAX番号047-468-8913
事務局メールアドレスinfo-staff@acls.jp
営業時間9:00~17:45
営業日月~金曜日
定休日土曜日、日曜日、国民の祝日、その他(年末年始、不定期な研修日)
理事長境田 康二(医療法人上善会 かりゆし病院)
副理事長安田 貢(国立病院機構 水戸医療センター)
NPO法人概要
法人名NPO法人 日本ACLS協会
千葉県知事が法人の設立申請を受理した日2002年08月05日
代表者氏名境田 康二
主たる事務所の所在地千葉県船橋市湊町2-5-1
アイカワビルディング4F
決算資料決算資料はこちらからご覧いただけます
定款に記載された目的この法人は、会員の相互の協力により、医療従事者、医学生、一般市民等に対する心肺蘇生法及びこれに関連する医療技術、知識等 (以下「心肺蘇生法等」という)の普及、心肺蘇生法等にかかわる情報提供、相談・支援事業を行なうことにより心肺蘇生技能の向上をはかり、心肺危機に陥った市民の救命、社会復帰に寄与することを目的とする。
日本ACLS協会役員名簿

日本ACLS協会の役員16名は以下の通りです。(順不同、敬称略)

役員
名前
所属施設
役職
理事長境田 康二医療法人上善会 かりゆし病院院長
副理事長安田 貢国立病院機構 水戸医療センター救命救急センター長
監事多田 恵一医療法人同和会 広島シーサイド病院院長
理事都築 弘医療法人弘仁会 板倉病院
理事北原 浩公益社団法人地域医療振興協会 横須賀市立うわまち病院救急総合診療部 科長
理事田中 行夫医療法人小宮山会 貢川整形外科病院副院長
理事田勢 長一郎公益大学法人 福島県立医科大学医療エレクトロニクス講座 特任教授
理事谷浦 博之医療福祉法人石州会 六日市病院院長
理事遠藤 智之東北医科薬科大学病院救急科 科長
理事小倉 憲一富山県庁 厚生部参事
理事山本 憲康NPO法人日本ACLS協会 みなと神戸トレーニングラボトレーニングサイト長
理事軍神 正隆国家公務員共済組合連合会 虎の門病院救急科 部長
理事木下 隆NPO法人日本ACLS協会京都みやこトレーニングラボトレーニングサイト長
理事桝井 良裕聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター長/准教授
理事田村 富美子学校法人 聖路加国際大学 聖路加国際病院臨床教授
理事山崎 早苗東海大学医学部付属病院看護師長

トレーニングのための設備と組織

東京、大阪、福岡、千葉の主要都市4箇所に、大規模なトレーニングが行える国内で数少ないCPR関連スキルのトレーニング専用施設「トレーニングラボ」があります。トレーニングで使用する資機材も豊富で、病院など団体で受講される際に最適です。

また、当会所属のトレーニングサイトが全国に62ヶ所あります。(2019年04月01日現在)
コースの開催や指導者の育成を行う組織であるトレーニングサイトでは、すべての診療科の医師、看護師、救急救命士、コメディカル、そして一般市民も参加していただくことで、地域の救命の連鎖の普及を目指しています。

日本ACLS協会の運営方針

Mission 日本ACLS協会の使命

日本ACLS協会の緊急心臓血管治療プログラムの任務は、すべてのコミュニティで救命の鎖を改善することによって心肺停止、重症不整脈、虚血性心疾患、脳血管疾患による死亡と後遺症を軽減することにある。

Principle 日本ACLS協会の理念

日本ACLS協会は 上記の使命を次の理念に基づいて遂行する。

我々はCustomer-oriented(顧客中心)である。
日本ACLS協会本部、理事、Facultyの観点からは、受講生、インストラクター、トレーニングサイトスタッフは顧客である。インストラクター、トレーニングサイトスタッフの観点からは、受講生は顧客である。受講生の観点からは、患者さんが顧客である。いずれにしても最も重要な顧客とは、患者さんである。
我々は医療人として、患者さんのために上記の使命を遂行する。

使命を遂行するには、志を同じくする仲間たちの協力が必要である。
インストラクター、トレーニングサイトスタッフ、トレーニングサイト、日本ACLS協会会員、日本ACLS協会本部職員、我々の活動に理解を示していただける方は、志を同じくする仲間である。志を同じくする仲間は、お互いに尊敬し、尊重しあう。それぞれの得意分野をいかして最大限の業績を得られるように互いに協力する。能力と貢献度に応じて評価され、報われる。

Project 日本ACLS協会の任務

日本ACLS協会のミッションを遂行するためには次の3つが必要である。

研究から ガイドラインへ

サイエンスは、古今東西の医師、研究者が緊急心臓血管治療について膨大は研究を行ってきた。
これを数年毎にレビューし、現時点で科学的に最も正しいと考えられ、それにコンセンサスを加えたものがガイドラインである。AHAは1970年代よりこのガイドラインを発表してきた。特にガイドライン2000、ガイドライン2005と全世界の研究を網羅し世界最高のガイドラインを発表している。我々はこのAHAのガイドラインを高く評価している。我々はサイエンスに関与した古今東西の医師、研究者、AHAに深い敬意を表しその業績を重んじる。

教材(教科書、ビデオ、試験問題)
コース(講習会)

ガイドラインの発表だけでは、その内容が隅々の多忙な臨床家に周知徹底するのは難しい。実際患者さんに接し、ベストな医療を行うにはどうしたらいいかと日々奮闘している医師、看護師、救急救命士、薬剤師、放射線技師などのコメディカルにガイドラインの内容を伝え、臨床で実践できるようにするにはトレーニングが必要である。

プロフェッショナルなトレーニングは a) On-the-job trainingと b) Off-the-job trainingとがある。 On-the-job trainingは、仕事をしながら学ぶもので実際的であり、即座に対応できる。このトレーニング方法では、トレーニングのために新たなコストはそれほどかからない。しかし、断片的で体系的ではなく時間がかかる。 一方 b) Off-the-job trainingは、言わば講習会形式で集中的に体系立てて学ぶことができる。しかしその準備には手間ひまとコストがかかる。

エアーラインのパイロットは この二つのトレーニング方法で日々切磋琢磨していると聞く。卒後医学教育を振り返ると、ほとんどが a) On-the-job trainingで、日常診療の合間に先輩から学ぶというものであった。医学教育における b) Off-the-job trainingは、学会参加という方法ぐらいしかなかった。緊急心臓血管治療のトレーニングを考えると、日本に欠けていたのは b) Off-the-job trainingであった。

AHAは、1970年代から緊急心臓血管治療のトレーニングの方法として教材を開発し、実際に参加する講習会形式であるコースを行ってきた。コース修了のためには一定の試験に合格することも要求されるという、厳しくもあり、また楽しくもあるものである。

日本ACLS協会の現理事長である青木は、1992年よりAHAコースを日本で取り入れる必要性を感じ、AHAにコンタクトをとり、最初はNon-AHAコースから開催してきていた。

日本ACLS協会は、2003年より正式なAHA BLS,ACLSコースを開催している。心肺蘇生の現場では、単一の専門家にとどまらず、すべての診療科の医師、看護師、救急救命士、コメディカルが関与している。これを反映して、日本ACLS協会のトレーニングではすべての診療科の医師、看護師、救急救命士、コメディカル、そして一般市民までもが参加している。そして地域での普及を主眼とし、さらに医学会との活動も密接に行っている。日本麻酔科学会、日本口腔外科学会は特にトレーニングサイトとして活動している。

日本ACLS協会は、診療科を超越しトレーニングに特化した組織である。トレーニングのために日本ACLS協会の人的資源、物的資源をすべてフォーカスしている。

日本ACLS協会の理念の第1番に掲げているのは For the patients 患者さんのために、である。
Customer-oriented(顧客中心)であることを忘れたサイエンス、トレーニング、プラクテイスは空虚である。
我々はCustomer-oriented(顧客中心)であることを忘れない。Best Scienceに基づいた質の高いBest Trainingが Best Practiceにつながり、最終的には我々の顧客である患者さんの利益になるものであると確信している。