船橋トレーニングサイトにてインストラクターを目指し活動している遠藤さん。
なんと彼は現役の高校生!(2020年9月時点)
高校生の彼がBLSのインストラクターを目指している理由、普段の活動、将来の目標など色々と伺いました。

自分は本当にこのままで良いのか

船橋トレーニングサイトでBLSインストラクターを目指している遠藤さん

―AHAのBLSインストラクターを目指し活動されているそうですが、普段はどのような学校生活を送られていますか?

学校では、部活動には所属していません。その分、周りの子と比べて時間があるので、BLSの手技やインストラクターになるための勉強をしています。

―2020年の1月にBLSプロバイダー資格を取得されていますね。BLSを受講しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

僕はもともと、消防本部で開催されている救命講習を頻繁に受講していました。しかし、中学3年生の時、実際に目の前で人が倒れてしまった場面に遭遇したときに何をしたら良いのかが分からなくなり、その場で立ちすくんでしまいました。その時に、自分はこのままで良いのかな?と考えるようになりました。そして、今後救命処置が必要な人に遭遇した場合、どうすれば、より良い判断・処置ができるのかを考えた結果、一段階上の医療従事者向けの講習を受講してみようと思ったのがきっかけです。

―実際にBLSプロバイダーコースを受講してみていかがでしたか?

他の受講生の方は、医師や看護師、救急救命士等のプロの方ばかりで、この場に自分がいていいのかなと思いましたし、非常に緊張したことを今でも覚えています。(笑)しかし、コースが進むにつれて緊張も解け、自分が知らなかったことも沢山学ぶことができ、受講後は参加して良かったと思いました!また、とても充実感がありました。

こんな人になりたい!

―インストラクターを目指すきっかけを教えていただけますか?

はじめてBLSを受講した時の女性インストラクターに憧れたからです!自分が非医療従事者であったため、映像を見ている時に補足説明、解説を丁寧にしてくれました。また、テスト前、手技に不安がありましたが、休憩時間にも関わらず、手取り足取り丁寧に教えてくれて、僕もこんな人になりたいと思ったのがきっかけです。

―アシスタント参加以来、そのインストラクターの方には会えましたか?

まだお会いできてないです。いつかお会いしたいですね!

―家族や友達の反応はどうでしたか?

僕がインストラクターを目指すと伝えた時は、「やるなら一生懸命勉強してインストラクターになりなさい。」と励ましの言葉をかけてくれました。

僕にとっての第二の家!?

マネキンの肺交換

―アシスタントとして、船橋トレーニングサイトでどんな活動をしていますか?

実際に手技を身につけるために先輩インストラクターの指導方法を見て勉強しています。先輩方を参考に、自分自身の知識、スキルのレベルアップを図っています。

―アシスタント参加を複数回行って、受講生だった時と違いを感じましたか?

非常に感じました。また、受講生が心地よくコースを受講できるようにインストラクターの方々が前もって多くの準備をしてくださっていることにも気づくことができました。他にも、機材の点検やマネキンの肺交換など、インストラクターは教えることだけが仕事ではないことも分かりました。

―船橋トレーニングサイトの雰囲気はどうですか?

とても心地が良いです。先輩インストラクター方がいつも気にかけてくださり、分からない時は何度も丁寧に教えてくれます。なので、非常に居心地が良く、第二の家のようになっています(笑)

憧れのインストラクター、
そして救急救命士を目指して

―夏休みが明け、学校も始まって忙しくなると思いますが両立は難しいでしょうか?

テキストを読んだり、何度もアシスタント参加したりする必要があり、時間を取られてしまいますが、中学生の頃から興味を持っていた分野なので沢山勉強したいという気持ちです。周りの子は、部活動と勉強の両立をしていますが、僕は部活動ではなくBLSのために勉強を頑張ろうとモチベーションになっています。

―素晴らしいですね。最後に、今後の抱負や将来の夢を教えて下さい!!

憧れである女性インストラクターの方みたいになれるように、目の前の壁を乗り越えていきたいです。
将来は救急救命士になりたいと思っているので、資格取得のためにもBLSの勉強、活動をがんばっていきます!

晴れてAHAインストラクターに!!

(左)都築理事(中央)遠藤さん(右)協会職員

昨年夏より精力的にアシスタント活動を重ね、インストラクター資格取得に向けて日々努力された結果、2021年3月に無事モニター試験を合格されました。
今後はAHA認定BLSインストラクターとして、心肺蘇生法普及活動に貢献いただけることと期待を寄せております。遠藤さんの更なるご活躍を心よりお祈りいたします。