他の医療系コースに比べ高額でありながらも、支持を得ているAHAコース。その理由についてみなさんはご存じでしょうか? 本記事では、AHAコースがなぜ選ばれているのかを解説します。 |
冒頭で紹介した通り、AHAコースの受講料は決して安価とは言えません。それにも関わらず、世界各国でAHAコースが選ばれている理由は何でしょうか。
第一に、AHAコースは世界基準の最新リソースに則って開催されているということです。ガイドラインは5年に1度改訂され、様々な研究によって得られたエビデンスをもとにコースを構成しています。
近年では、不整脈や心筋虚血などを仮想するシミュレーターを用い、よりリアルな*Off The Job Trainingを提供しています。
*職場での業務を離れて行われるトレーニングまたは教育
また、AHAは受講生の皆様に講習内容をより深く吸収していただくために、最適な環境づくりを心がけています。
具体的には、より長い時間ロールプレイングに参加していただけるように、受講生とインストラクター、器材数の比率をコース毎に設定し、少人数グループ制を適用しています。
実技に費やす時間が長く、体にも技術を染みこませることで、実際の現場に立ち会ったときに迅速に対応できるでしょう。
第二に、インストラクターの質が高いことです。
インストラクターは、適切なフィードバックと*デブリーフィングを行えるように事前に十分トレーニングすることが求められています。また、常に最新の情報を携え、高いスキルの保持に努めています。
*チームメンバーが特定の処置を行った理由を明らかにし、パフォーマンスを向上させること
実際に受講された方より、「インストラクターが分かりやすく要点を教えてくれた」「インストラクターのアドバイスや声掛けで緊張がほぐれ、楽しく受講できた」など、インストラクターに関する嬉しい声も届いています。
最後に、受講生の皆様がコースに足を運びやすいことです。
当協会は全国62ヶ所のトレーニングサイト、心肺蘇生法専用施設である4ヶ所の常設トレーニングラボでコースを展開しています。
都市部のみならず、地方在住の皆様にも気軽に参加いただけるような環境づくりは欠かせません。
トレーニングサイト一覧はこちら
トレーニングラボ一覧はこちら
AHAコースが受け入れられる要因として、上記にあげたような、コースの質に関する要素が多くを占めています。
当協会で受講できるコース(一部)をご紹介します。
●ハートセイバー ファーストエイド CPR AEDコース
ファーストエイド(応急手当)の基本、致死的状況の認識および心臓マッサージ(胸骨圧迫)、AEDの使い方などのスキルを習得します。
標準受講料:\10,000(税込)
講習時間 :7時間
学習対象 :成人
●BLSプロバイダーコース
全年齢層の傷病者に対する1次救命処置について学びます。心臓マッサージ(胸骨圧迫)、AEDの使い方、窒息の解除、チームダイナミクス(チーム蘇生)など、質の高いCPRを習得します。
標準受講料:\18,480(税込)
講習時間 :7時間
学習対象 :成人、小児、乳児
●ACLSプロバイダーコース
心肺停止にとどまらず、その他の心血管エマージェンシー(脳卒中、徐脈/頻拍、急性冠症候群など)の処置を指揮する、またはこれに携わるヘルスケアプロバイダーを対象に、成人に対する2次救命処置について学びます。
標準受講料:\38,980(税込)
講習時間 :16時間(2日間にわたる)
学習対象 :成人
●ACLS EP コース
ACLSプロバイダーコースの上位に位置するコースで、新血管系(STEMI,nonSTEMIなど)、呼吸器系(アナフィラキシー、喘息、DKAなど)、臨床薬理と中毒などの症例について、診断法や治療法のディスカッションを行います。
標準受講料:\31,000(税込)
講習時間 :9時間
学習対象 :成人
●PALSプロバイダーコース
小児患者の呼吸器系や心血管の緊急事態および心停止の処置を指揮する、またはこれに携わるヘルスケアプロバイダーを対象に、小児、乳児に対する2次救命処置について学びます。
標準受講料:\42,980(税込)
講習時間 :18時間(2日間にわたる)
学習対象 :小児、乳児
●PEARSプロバイダーコース
小児、乳児の救命のための初期評価法を学びます。呼吸、循環にかかわる病態を短時間で評価し、適切な対応を行うためのコースです。
標準受講料:\18,480(税込)
講習時間 :8時間
学習対象 :小児、乳児
その他、AHAインストラクターを養成するインストラクターエッセンシャルコースも定期開催中です。
本記事にあげたオリジナリティーの確立に費やす時間と労力が受講生の皆様にとって、より良い学習体験につながることが私共の望みです。
以後も受講生の皆様に満足いただけるコースづくりに努めてまいります。そして、誰もが心肺蘇生を実施できる社会をつくり、より多くの命を救うことが当協会の遂行すべき使命と自負しています。