日本ACLS協会のトレーニングラボにて、ハートセイバーCPR・AEDコースを受講された鄭 英玉さん。

元々、”心肺蘇生”などについての知識もなく、ましてや仕事で必要というわけでもなかったという英玉さんが、なぜコース受講に至ったのか、実際に受けてみてどうだったのか、などについて語って下さりました。

講習受講にはある一つのキッカケがあったとのことでしたが、非常に考えさせられるエピソードですので、ぜひご一読ください。

東京トレーニングラボにて「ハートセイバーCPR・AEDコース」を受講された鄭英玉さん。普段は日系企業が東南アジアに進出するためのコンサルティングなどを行っていて、医療とは全く関係のないお仕事をされているそうです。

助からなかったら一生後悔すると思った。

―英玉さんは、もともと医療関係のお仕事をされていたというわけではないですよね?

そうです!今は、日系企業が東南アジアへ進出するためのコンサルティングなどを行っています。市場調査やビジネスアドバイスなどを含め、海外に進出するためのお手伝いを、とにかく色々と行っています。

―そんな英玉さんが、またなぜ心肺蘇生を学ぼうと?

実は、その仕事の関係でカンボジアに行っていたんです。カンボジアの不動産投資情報の収集や、金融情報の視察ですね。そんな中、同僚の方と食事をしていたら突然その方が倒れてしまって。

―えぇ!それは大変ですね!しかも海外で、、、

はい。突然目を開けたまま気絶してしまって、とにかく焦りました。何とか救急車だけは呼んでもらったのですが、待っているあいだ何もする事ができず、、、最悪の事態も頭の中によぎっていました。

―その方はどうなったのでしょうか?

しばらくしたら、「どうしたの?」って様子で目を覚まして、結局原因はわからなかったのですがとにかく助かりました。でも助かったからよかったものの、もしそうでなかったら一生後悔すると思いました。目の前で、命を落としてしまうかもしれない人がいたのに何もできなかった自分がただただ無力に感じて。その時の経験があって、心肺蘇生を学ぶしかないと、帰国後すぐにACLS協会のコースに申し込みました。

 

―日本ACLS協会の存在は知っていたんですか?

たまたま知り合いに、ACLS協会員の方がいてお話しは聞いていたので存在は知っていました。でも、今回みたいなキッカケがなかったら受講していなかったと思います。
「申込みました!」と報告したら、びっくりしていましたね(笑)

カンボジアの都市部風景。近年カンボジアに進出する日本企業も増えている。

小さいことが良いことに繋がればいい

―英玉さんはどのコースを受講されましたか?

ハートセイバーCPR・AEDコースという、一般の人でも受講できるコースを受けました。心臓マッサージや人工呼吸の方法、AEDの操作方法など、心肺蘇生に関する基礎的なものを学べるコースですね。当日は私の他に、学生くらいの方から少し年配の方まで男性女性がそれぞれ同じくらいの人数いらっしゃいました。

コース風景。AEDの使用方法や胸骨圧迫の方法などを学んでいる様子。

―色々な方が受講されてるんですね!コースを受けてみた感想はいかがでしょう。

すごく丁寧に教えてもらうことができました。心臓マッサージって、テンポがあったり押し方にもコツがあったりして。とっさにできるかなぁという不安もありましたが、わからなかった部分に関しては休み時間にも教えてくれたりと、すごく受講生のことを見てくれているんだなという感じが伝わりました。

―では、もしまた目の前で意識を失った人がいたら対処することができますね。

正直まだまだ自信がない部分もあります。でも、基礎知識を教えてもらったことがすごく大きいです。例えば、危険な状態にある人が横たわっているのを見て、「大丈夫ですか!」と呼びかけたりとか、息をしているか確認したりとか。小さいことかもしれませんが、何かしらできることがあるというのを知りました。その小さいことが良いことに繋がればいいなと思っています。

―確かに、どんなに小さなことでもいいので出来ることがある、というのは大事ですね。

カンボジアでの出来事の時は、何をしたかっていうと椅子から倒れないように支えることしかできなかったので。思い返すと、その時その方が息をしていたかどうかもわからなくて、今ならなにかしら出来ていたなと思います。

何度でも伝えたいのですが、本当に受けておいた方がいいよと。

―色々なお話しありがとうございます。最後に、一般の方にとって心肺蘇生法の講習を受けるのはまだまだ身近なことではないと思います。また、必要な知識であるとはわかっていても、受講するまでには至らない方も多いと思います。そんな方たちに伝えたいことはありますか?

私の場合、同行者がたまたまそうなったというキッカケがありましたが、そうでない方はなかなか身近に感じられないかもしれません。でも、特に学校関係者の方やツアーガイドさんとか団体で動くシチュエーションがある方は、受けるべきじゃないかなと思います。”何かあってから”、では遅いですからね。何度でも伝えたいのですが、本当に受けておいた方がいいよと。目の前の命が助からなかった時、何もできなかったら一生トラウマになってしまうはずなので。

受講者がもっと増えればいいですね!と、自らACLS協会のパンフレットを手に取りアピールしてくださる英玉さん。

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